下薗りさ・木田綾子 編著
白水社 刊
ある朝、目が覚めたら、虫になっていた…という出だしから始まる、不条理文学の金字塔「変身」。著者の名は、フランツ・カフカと言います。
その作風は非常に難解で、「意味がわからない」とさえ言われています。にも関わらず、没後百年が経った今も、彼の作品は多くの共感を呼び、読み継がれています。
「意味が分からない」のに、共感できる稀有な作品を残したカフカ。 まず彼の難解な作品を手に取るよりも、彼の著作の名場面を、誰がどう感じたのかを知ってみることが、カフカを楽しむ近道かもしれません。
「カフカふかふか」は、その近道として、ユーモアと不条理に満ちたカフカの文学へと読者を誘います。