田中ひかる  著
中央公論新社 刊

かつて「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」と蔑まれた“看護婦”を誇り高き専門職に変えた大関和(ちか)の物語。和は、家老の娘に生まれながらも看護婦という職に就き、女性の経済的自立と社会進出の道を切り開きました。
そして彼女と共に看護婦の礎を築いた盟友、鈴木雅(まさ)。似たような境遇でありながら、看護に対する考え方が正反対な二人が協同する姿に胸打たれます。
献身と慈英を重んじた和と、職業としての画一化を重視した雅の対照的なコンビの生き様と力強さをぜひ感じてみてください。