立岩真也 著
新曜社  刊

図書館の児童書・ティーンズコーナーには、大人にも新たな発見や気づきをもたらす良書がたくさんあります。それどころか、大人をも唸らせ悩ませるような難題を突き付ける本も潜んでいるのをご存知でしょうか。今回ご紹介するのはまさにそんな一冊です(出版社による対象年齢は「中学生以上すべての人」)。

『できることはよいことだということになっている。なぜできるとよいのか』

平易な言葉ながらテーマは重く、著者独特のうねるような文体が思索の渦潮へと読者を引き込み…大人の皆様、このハードボイルドな児童書に挑んでみませんか?